緑蔭をまとう家

由緒ある別荘地、カラマツを主体とした森の中の敷地に計画した住宅。豊潤な森の中にあって落ち着いた時間を過ごす空間を囲いとりつつ、光と風、そして美しい木立を満喫できる空間を設えた。枝葉に直接抱かれるような位置にある2階テラスにおいてのみならず、スキップフロアの立体構成と開口部配置の工夫により、メインフロアとなる1階からも、高さと奥行き感を伴った、清々しい木立を感じることができる。
森の木立、濃密な茂み、美しい葉々の重なりとこれらによりつくりだされる蔭、これらは建物のガラス面へ映り込むだけでなく、ガラス以外の壁面にもその姿が落とされ、この家全体を包み込み、木々の葉の重なりとその揺らぎ、紫翠の森がもたらす緑蔭そのものをまとう家となる。

  • 設計
    • 建築 IKDS
    • 構造 尾崎設計室
    • 設備 IKDS
  • 施工
    • 黒澤組
  • 所在地 長野県
  • 延床面積 155m2
  • 階数 地上2階
  • 構造 木造
  • 設計期間 2021年2月〜2021年10月
  • 工期 2020年11月〜2021年7月
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